VISION
ビジョン
創造的な社会への架け橋になる。
ソーシャルデザインを活用し、主体的に活動する社会の担い手が拡がり、
誰も取り残さない豊かな社会の実現に向けて変革し続ける社会の実現。
MISSION
ミッション
ソーシャルデザインの普及
寄付文化の醸成
被災地域の復興支援
各地で続く災害、広がる課題。
2016年、熊本地震の発災直後から被災地域で多くの災害ボランティアが活動しているなかで「デザインや表現活動を通じて、支援を集めるクリエイティブで間接的な支援を担うための組織」として私たちは立ち上がりました。この復興には、息の長い支援活動と、たくさんの人たちの関心が必要だと考え、継続して熊本地震の復興支援活動を続けています。
近年、全国各地で次々と起こる自然災害。被災地域の方々から「BRIDGE KUMAMOTOの活動を参考にした取り組みをしたい」と、声をかけて頂き、復興に向けた支援の機会をいただきました。2016年鳥取地震、2017年西日本豪雨、2018年北海道胆振東部地震、2019年南房総台風、2020年熊本豪雨……。私たちも熊本地震のときは、東日本大震災で被災された方がボランティアで熊本入りしたときに、当時のことを教えてもらい、たくさんの影響を受けたので、各地域との支援の輪を広げ、知恵を共有していくことは当然だと思っています。
そうした活動を続けていると、復興支援だけではなく、災害ゴミによる環境問題、観光がダメージを受けたことによる地域おこしの問題、コロナ禍によってより困難な状況に立たされた障がい者福祉の労働問題など、さまざまな社会課題と直面するようになってきました。
私たちの団体名“BRIDGE”は崩落した阿蘇大橋のイメージからいただいたものです。“BRIDGE”には、被災地と支援したい人たち、熊本と県外、および海外をつなぐことを象徴しています。そして「社会課題とクリエイターをつなぐ」という意味を込めています。
ソーシャルデザインカンパニーとして「デザインの力」を信じ、企業や自治体、団体、個人の架け橋となりながら、さまざまな社会課題に挑んでいます。
BUSINESS SUMMARY
事業概要
アップサイクル事業
被災地域の廃棄ブルーシートをバッグにアップサイクルし、収益の一部が寄付として被災地域へ還る「ブルーシードプロジェクト」。グッドデザイン賞も受賞したスキームを活かし、災害ゴミや企業の生産活動から排出される廃棄物に新しい命を吹き込みます。
パートナーシップ事業
Webや広告、映像制作といった各種クリエイティブはもちろん、「ソーシャルデザインカンパニー」として企業や団体の強みを活かした新規プロダクト・サービスの企画開発の伴走支援、寄付金活用のコーディネートで企業のより広い社会貢献の架け橋となります。
自社事業
団体設立直後から取り組むBLUE SEED BAG®の製造を始めとしたアップサイクルプロダクトの企画・販売や、ソーシャルデザインの担い手を増やす研修事業を行っています。収益の一部は復興支援活動を行う団体や、社会課題へ寄付しています。
災害支援
災害が起こるのはいつも予期せぬタイミング。仕事や家庭、居住地などさまざまな理由で「なにかしたいけど現地に行けない」方々と現地のニーズの架け橋となるよう、クリエイティブの力と、熊本地震からの取り組みで培ったナレッジを活かした後方支援を行っています。
MEMBER
メンバー
クリエイティブディレクター、ドローンパイロット、竹あかりデザイナーからの3名から始まった私たちは、
社会起業家やビデオグラファーなど本業を持つ多様な8名のメンバーで構成されています。
Creative Director
KATSUAKI SATO
BRIDGE KUMAMOTO代表理事。株式会社かつあき代表。デザインが好き。NY ADC Merit受賞。
Drone Specialist
YUKI INADA
BRIDGE KUMAMOTO理事・創立メンバー。株式会社コマンドディー代表取締役。熊本でドローンと言えばイナダ。
Lifestyle Trainer
NAOKO MURAKAMI
BRIDGE KUMAMOTO理事。熊本地震の災害支援をきっかけにBRIDGE KUMAMOTOに参加。Evangelistaスクールライフスタイルトレーナー。准認定ファンドレイザー。
ANNOTATION
- ソーシャルデザイン:
ソーシャルデザインとは、社会のために制度やインフラ等、街に関するあらゆる要素を設計すること。聞き慣れた表現をするならば「社会づくり」や「街づくり」だ。一般的なデザインとは違い、モノの外観や形を決めていくのではなく、社会全体を対象としたデザインであるため、その社会を構成する一人ひとりも考慮する。そして考慮した結果、街の育児や教育、福祉、災害、産業などに関わるさまざまな課題を解決し、よりよい社会を構築することとなる。
米国のソーシャルエンジニア、ジャック・フレスコは「社会システムの未来は科学的な手法でデザインする必要がある。ソーシャルデザインは、人間を幸せにする力につながるプロセスである」と述べる。デザイン業界では、ソーシャルデザインは人間の幸福と生活の向上に寄与するデザインプロセスと定義されている。人的資本と社会的資本を有益なプロダクトやプロセスと合わせ、そのプロセスが人々の幸福を支える社会と基盤となるのだ。
- アップサイクル:
廃物をそのまま再利用するのではなく、商品としての価値を高めるような加工を行うこと。古布や廃材を用いて、しゃれた小物を作るなど。
引用:コトバンクより