田園シンフォニーをもう一度(2)

乗車率130%のローカル鉄道

熊本豪雨で壊滅的な被害を受けたくま川鉄道は人吉から球磨盆地の東端、湯前までを走る全長約25キロの小さなローカル鉄道。

日中にはのどかな風景の中を単行の列車がのんびりと走る姿を見ることができますが、朝夕には私たちが思うローカル線とは違う姿がこの鉄道にはあります。
それは通学輸送。
沿線の高校に通学するために、年間のべ60万人もの若者が利用し、毎朝都会の通勤路線並みに混雑する光景があるのです。


そのように沿線住民に欠かせない鉄道が、水害によって運行を断たれました。
路盤や橋梁まで流されてしまったため、復活には多大な費用と期間がかかります。
地方の小さな鉄道にとって、その負担は大きく、適切な支援がなければ廃線になってしまう可能性もあります。


しかし、多くの通学生は今とても困っています。
列車の代行バスは、最大で11台を繰り出して通学生を輸送します。
輸送力が小さいバスでは乗降にも時間がかかり、信号待ちや混雑などで定時の運行もままなりません。

単なるノスタルジーでは語れない、日常に欠かせない「装置」としての姿を持っていたくま川鉄道。通学生をはじめ、地域住民の多くがその存在の大切さを再認識しています。

私達は、くま川鉄道が再び地域の動脈として動き出す日を夢見て、応援をしていきたいと考えています。

田園シンフォニーをもう一度
DEN-EN SYMPHONY ONCE AGAIN
2020年12月29日予約開始
2021年2月1日販売開始
https://note.com/bridgekumamoto/n/nd0d731bfa293

11,000円(税込)
売上の50%がくま川鉄道へ寄付されます。

ご購入はこちらから

https://bridgekuma.thebase.in/items/37897521

(text&photo 斉場俊之/さいばーとれいん)

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