田園シンフォニーをもう一度(3)

被災きっぷによる切り絵アート「田園シンフォニーをもう一度」
たくさんの方のご支援ありがとうございます。
おかげさまで、予定数である100個がすべて完売いたしました。

そこで完売のご報告と、寄付の目録を届けに人吉市に向かいました。
市内中央を流れる球磨川は穏やかな表情を取り戻していますが、市街地の各所では、また復旧に手つかずの場所や、建物が取り壊されて更地となっている場所が目立ちます。

くま川鉄道本社では、永江友二社長にお出迎えいただきました。
ご厚意で車庫までご案内いただき、「田園シンフォニー」の前で目録と作品を贈呈させていただきました。

当時の様子や、全国の鉄道会社からの支援についてもご説明いただき、被害の大きさと、鉄道を残すために奮闘されるみなさんの前向きな姿を改めて知りました。

人吉駅はくま川鉄道だけでなく、JR肥薩線も不通が続いており、1本の列車も走ることができない日が続いています。「普段ならディーゼルエンジンの音が聞こえないことはないのですが」という社員の方の言葉が強く印象に残りました。

100年の歴史と、今も地域の学びと生活を支える人吉駅が再び賑わいを取り戻せるように。これからも、私たちのできることを続けていこうと思います。

「田園シンフォニーをもう一度」につきまして、予定数完売後も多くのお問い合わせを頂いております。そこで、切り絵作家の渡邊義紘さんと、額縁を製作してくださる障害者支援センターあゆの里の協力を再びいただき、新たに「1両編成版」の作品を製作することといたしました。

売上のうち1,100円をくま川鉄道に寄付いたします。
こちらのサイトで予約を開始しております。ぜひご覧いただけましたら幸いです。
https://bridgekuma.thebase.in/items/39514323

(text&photo 斉場俊之/さいばーとれいん)

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