助成団体の活動レポート「非営利活動団体AAR」|一般ボランティアでは対応できない現場の技術サポート

助成団体の活動レポート「非営利活動団体AAR」|一般ボランティアでは対応できない現場の技術サポート

Photo & Write イナダユウキ

2026.08.22令和8年熊本地震BRIDGE KUMAMOTO基金の助成団体「非営利活動団体AAR」の八代市での活動レポートです。

非番の日に、また現場に立つ。

非営利活動団体AARのメンバーは13名ほど。本業は、阿蘇広域消防の職員です。

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活動を始めたきっかけは、前回の熊本地震でした。あのとき受けた支援への恩返しとして、非番の日を使って被災地に入るようになったといいます。

以来、各地で起きた水害の支援に向かい、山岳救助や登山道の整備も手がけてきました。ロープレスキューの大会に出場することもあります。救助のプロが、休みの日に技術を持ち寄っている団体です。

今回の地震では、発災して早い段階からブルーシート貼りなどにあたりました。

初期のニーズ把握には、SNSも使っています。個人が発信している情報を見て、こちらから連絡を取り、支援に入ったこともある。もちろん、投稿がいつのものかは確認しますし、すでに別の支援が入っている場合もあります。それでも一応連絡してみる。実際、誰にも拾われないまま残っているケースもありました。

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今回の被害の特徴として挙げていたのは、日本家屋の倒壊が多いことです。

この日の現場は、自分の敷地ではない場所に倒れてしまったブロック塀の撤去でした。

依頼は、氷川町のボランティアセンターに入ったニーズから来ています。センターに寄せられた困りごとのうち、一般のボランティアには任せられない作業を、複数の民間団体が連携してそれぞれ引き受ける仕組みができており、AARはその技術系のサポートを担っています。

重機や資格、経験が要る作業を、専門の団体が受け持つ。役割分担がはっきりしているぶん、現場が滞りません。

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撤去したものを処理場へ運んでいる間、待っているだけにはしませんでした。

その時間を使って、地震で倒れてぐちゃぐちゃになっていた農業用の道具の整理を行っています。倒れたのは地震のせいだと分かる。ただ、どうやって川の反対側まで飛んでいったのかは分からない——そんな話も出ました。地震の力は、理屈で追いきれない形跡を残していきます。

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そして、道具を整理してどかしてみたところ、倉庫の柱の根っこが割れているのが見つかりました。片付けは、単に物をなくす作業ではありません。物をどかして初めて、建物がどれだけ傷んでいるかが見える。次の判断につながる情報が、そこで出てきます。

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この日は、ブロック塀の撤去が終わったら、別の技術系団体の作業に合流する予定でした。

現場ごとに、行ってみないとどれくらい時間がかかるか分からないことが多い。だから、早く終わった側がまだ手のかかっている現場へ回る。技術系の人手が足りないときは団体同士で融通し合いながら、効率よく進めています。

皆さまからのご寄付は、一般のボランティアでは対応できない危険な作業を引き受け、被災地の復旧を前に進めていくための活動に役立てられています。

非営利活動団体AAR
https://www.instagram.com/allasorescue