ATSUMA 96% project について
「忘れられゆく災害の記憶を、年輪に刻もう」という想いからスタートした、森とデザインを軸にしたクリエイティブ・プロジェクト”ATSUMA 96% PROJECT”
発端は、2018年9月6日に起こった北海道胆振東部地震。震源地に近い厚真町では土砂崩れが発生し、37人の方がなくなりました。
一方、この災害をきっかけに、盛んである林業を軸になにか出来ないかと全国各地からメンバーが集いプロジェクトがスタートしました。
同じく、震災を機に立ち上がった団体として、BRIDGE KUMAMOTOでは、団体の設立やアップサイクルという観点から、本プロジェクトの協力をさせていただくことになりました。
活動について
HP・ロゴ制作に関するクリエイティブ・ディレクション
BRIDGE KUMAMOTOでは、本プロジェクトにおけるHP・ロゴ制作に関するクリエイティブ・ディレクションを実施いたしました。
9月6日を忘れない。
96%=単体では不完全なものだけど、誰かのちょっとの応援で100%になる。
そんなコンセプトを伺って、すぐに国際的に活躍されているソウルのアートディレクター・ハンさんに相談をしました。私たちは9と6と%の形が、円と直線というシンプルな図形で表現できると考え、言語に頼らない、ブランドコミュニケーションをめざしてデザインを考えました。
そして、被災材を表し、北海道の歴史を表し、災害の記憶を刻む「年輪」というモチーフを加えて、ブランドロゴが完成しました。 今後、厚真町から被災材プロダクトが誕生します。その未知のプロダクトの邪魔にならず、引き立てることができるようなロゴになることをめざしました。
■ATSUMA 96% Webサイト
http://96atsuma.sakura.ne.jp/
また、ロゴの制作に合わて、Webサイトのディレクションを行わせていただきました。
クリエイティブディレクション:佐藤かつあき(BRIDGE KUMAMOTO)
アートディレクター: Heeseok Han(SHIFT)
アップサイクルプロダクトの開発に向けて
2020年10月に、事務局長の村上が現地に伺いました。
プロダクト開発を行っていくにあたって、現場の林業の様子を視察させていただきました。
倒した木を丸太にする際に行う「枝払い」の作業の過程で落ちる枝。視察後、厚真町のメンバーと、ろくろ舎酒井さん、MUTEイトウさんによって、普通であれば捨てられてしまう枝が「VOSA HOOK」というアイテムとして生まれ変わることとなりました!
価格・発売時期:未定 ※デザイン・仕様は変更になる場合があります。
また、ITATANIというアイテムも発表。ITATANIとはアイヌ語でまな板のこと。フォルムが愛らしいグラフィックの力が効いたデザインとなっています。ITATANIのデザインを担当された小林さんは、「まな板として使っているときだけではなく、暮らしの中でしっかりオブジェとして飽きずにいられるような造形を目指している。北海道にゆかりのある生き物って何だろうと考え、エゾシカ、ヒグマを採用した」と言います。
価格・発売時期:未定 ※デザイン・仕様は変更になる場合があります。
イベントの実施サポート
ATSUMA 96% project をより多くの方々に知っていただき、仲間を増やしていくためにイベントを厚真町在住のプロジェクトメンバーのみなさんにて実施。
BRIDGE KUMAMOTOは、集客や当日のモデレーターとしてサポートさせていただきました。
■「発災から2年。森とデザインと。”ATSUMA 96% PROJECT(仮)” キックオフイベント」
会 期: 2020年9月6日(日)
時 間: 14:00〜17:00 + 懇親会
開場時間: 13:45
会 場: オンライン(ZOOM)
料 金: 無料
本イベントでは、ATSUMANAITA-mini という厚真町と繋がるプロトタイプの製品を参加者のみなさまにプレゼントさせていただきました!
詳しいイベントの様子は、dot button company 株式会社 のサイトよりぜひご覧ください!
https://dotbuttoncompany.com/atsuma96-kickoff/
■木が呼吸し森が循環するプロダクトデザイン【北海道厚真町から生まれた「96%プロジェクト」の次なる挑戦】
日 時: 2021年2月28 日(日)
時 間: 14:00〜16:00
開場時間: 13:45
会 費: 無料
実施方法: オンライン
詳しいイベントレポートは以下dot button company株式会社のサイトよりご覧ください!
https://dotbuttoncompany.com/atsuma96-eventreport/
厚真町在住のメンバーは「ATSUMANOKI 96」という一般社団法人を立ち上げ、今後より広い活動を行っていくことが決まりました。
災害は起きて欲しくはありませんが、災害をキッカケに仲間が集まったり、結束が強まったりするのは嬉しいことでもあり必要なことだと思います。
今後も協力しあっていきたいと思います。